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春の香り 名前: Sawaの父
[2004/05/11,23:06:23] No.106
山菜としてもフアンの多い植物で,メチャクチャ美味しいというわけではありませんが,数ある山菜の中でも一番に独特の苦みがある味,香りを楽しむことができます。 私も10数年ぶりに葉,茎,花など自然の恵みを少しだけいただきました。
次はフキノトウをご紹介致します。
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山野草 名前: Sawaの父
[2004/05/11,23:08:00] No.107
今流行の園芸ショップに行くと,実に様々な花色の植物が目につきます。 一方,野山の植物にも目を向けてみると,そこには意外なほど簡素な花が多いことに気づかされます。 自然界での花色な白系統のものが一番多く,全体の約3割を占め,あとは黄色,赤,紫といった順になります。 植物の花色は,人間に向けられたものではなく,植物自身が昆虫などの生物を惹きつけるために選んだ結果で,白花の植物が多いのはその当たりと大きく関係しているようです。 例えばミツバチの目は,赤色は全く見えないのですが,青色はとても好きで,さらに人間が有色とはほとんど感じない淡い黄色なども見事に識別するそうです。 ところで,人間が「白く見えている花」には色素がないのですが,それでも白く見えるのは花びらの組織がスポンジ状で中に空気が入り,全体の印象として白い花と感じるそうです。まさにビールの泡が白く見えるのと同じですね。
これからしばらくの間,山野草や樹木の花などをご覧いただきたいと存じます
さて,なんといっても春真っ先に土から顔を出すのがフキノトウとヤチブキことエゾノリュウキンカです。
リュウキンカ(立金花)という名前は茎が直立し金色の花が咲くところからきているらしいのですが,鮮やかな黄色は,北海道の春を強くアピールし,まるで雪を溶かしているように見えます。本州のリュウキンカは全体的に小振りだそうですが,私はまだお目にかかったことがありません。
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フキの花 名前: Sawaの父
[2004/05/13,23:20:55] No.108
フキノトウ 北海道に自生するのはアキタブキで,地上部は冬に枯れてしまいますが,春一番に「地下茎」からフキノトウと呼ばれる花のつぼみが頭を出します。フキノトウが受粉してタネを作るため,フキは地下茎とタネの両方で繁殖するため旺盛です。 自宅の庭に植えてある京ブキも同様で,毎年,近所にお裾分けするほど収穫できます。 アキタブキは大型で高さが2m,葉の直径は1.5mにもなるため,アイヌの伝説では,昔,北海道にはコロポックルと呼ばれる民族がフキの葉を屋根がわりにして,その下に住んでいたと信じられています。 私が子供の頃は,通学途中で雨に降られると,葉を傘代わりにしたり,葉を裏返しにして雨合羽のようにして着たものです。
先日,紋別市内のこだわりの蕎麦屋のメニューにあった「ハルウララ」という名前につられ注文してみると,なんと,「フキノトウの天ぷら」が蕎麦の上に生えているかのよな姿で乗っていたのにはビックリしてしまいました。
次回は山野の花の女王「カタクリ」を予定しています。
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カタクリの群生地 名前:
Sawaの父 [2004/05/15,22:17:18] No.109
旭川市男山自然公園
カタクリとエゾエンゴサクの群落
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春の妖精 名前: Sawaの父
[2004/05/15,22:20:35] No.110
カタクリ 雪解けから新緑までのひと月足らずの間に様々な野草が花を咲かせますが,ひときわ目立つのがカタクリです。 かれんな薄紫色の花は「春の妖精」と呼ばれ,凛とした姿は「女王」などとも呼ばれ群落地にはたくさんのファンが観察に訪れています。 昔はおひたしにして食べたり,鱗茎からは料理に使う片栗粉をとっていたようです。 つまり,元祖片栗粉です。 庭でカタクリを咲かせたいと思いタネをとってきて育てていますが,発芽してから花が咲くまで7〜8年はかかります。現在5株ほど開花していますが,おもしろいのは,芽が出てから花が咲く前の年まで葉は1枚なのですが,花をつける時に初めて葉が2枚になります。 カタクリが開花するのは早春で気温も低いことから,花粉を媒介する蜂の動きが鈍いため1度の訪花でも確実に受粉できるように花の形になっているようです。 つまり6枚の花びらをそっくり返したように全部上に上げ,蜂が蜜や花粉を集めるためには,必ず雌しべと雄しべにつかまらなければならないように工夫しているように思えます。
次回はカタクリに混じって咲いている青い花のエゾエンゴサクを予定しています
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ツクシ(土筆)とスギナ(杉菜) 名前: Sawaの父 [2004/05/17,22:42:39] No.115
ツクシとスギナは同一のシダ植物で,道端,原野などどこにでも見られる多年草です。 2つも名前があるのは茎が2つあるからで,胞子茎と呼ばれる茎がツクシで栄養茎がスギナです。 それぞれの茎は役割が異なっていますが,ツクシは,春に地面からニョッキリ顔を出す姿が,土から出てきた筆のようであることから土筆と呼ばれているようです。 高さ10cm程度に成長して筆先に見える部分から無数の胞子を飛ばすと枯れてしまい,緑色のスギナ(杉に似ている)が生えてきます。 2つの茎は地中をはっている長い地下茎でつながっているため,手でむしり取っていたくらいでは駆除できないくらい生命力が強い植物です。
エゾエンゴサクは都合により延期します。
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エゾエンゴサク(蝦夷延胡索) 名前: Sawaの父 [2004/05/24,23:23:21] No.120
エゾエンゴサクはしばしば大群落を作り,早春の林床を紫色に染めるほど花を咲かせる,代表的な春の植物です。 漢方薬の延胡索はこの植物の根の部分を乾燥させたもので,浄血,鎮痛などに効果があるようです。
花粉を媒介してくれるハチの活動が鈍い早春に花を咲かせる植物だけに,長いものでは1ヶ月間も花を咲かせたままハチの訪れを待っています。
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エゾトリカブト(蝦夷鳥兜) 名前: Sawaの父 [2004/05/25,23:37:38] No.121
トリカブトは8月頃から茎の先に烏帽子の形をした美しい紫色の数個ずつ咲き,これが名前の由来になったようです。 しかし,青酸カリよりはるかに強い毒をもっているので怖い植物です。 「植物界のフグ」といわれ,花言葉が「人嫌い」「敵意」と毒草にふさわしいものです。 アイヌの人達はこの毒を狩猟の毒矢に使ったそうです。 トリカブトの葉は山菜のニリンソウによく似ていることから注意が必要です。
撮影地:美唄市
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ニリンソウ(二輪草) 名前:
Sawaの父 [2004/05/26,00:16:13] No.122
ニリンソウの白い花はカタクリやエゾエンゴサクとともに春の代表的な花です。 一本の茎に通常二輪の花が咲くことからニリンソウと付けられた名前ですが,一輪のこともありますし三輪咲いていることもあります。 また,春の山菜としても有名ですが猛毒を持つトリカブトの仲間で,葉もよく似ていることから誤って食べてしまい大変なことになった事例も沢山あります。
昔の人達は,食べられるものと食べられないものをどのようにして判断したのでしょうね。
撮影地:雄武町
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湿原の白い王子たち「ミズバショウ」 名前: Sawaの父 [2004/05/26,22:41:37] No.123
ミズバショウ(水芭蕉) 道内の湿地地帯の多くに見られる植物ですが,特に,今私が住んでいる網走地方では国道からも見える場所に多くの群落があります。 雪解けとともに,純白で大きなつぼみにつつまれて一面に咲いている仏炎苞(ぶつえんほう)の姿は何回見ても見事であり雄大です。
里山では,すでに花
が終わっていますが,奥地では今が見頃です。 撮影地:雄武町
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日本の特産品 名前:
Sawaの父 [2004/05/27,22:00:57] No.126
シラネアオイ(白根葵) 深山で見られる数多い山草の中でも,シラネアオイほど大輪で美しい花は少なく,改良品種かと思われるほどの美しさとあでやかさがあります。 シラネアオイは冬の乾燥と夏の暑さを嫌うので北海道に最も多く自生していると言われていますが日光白根山にも多く,花がアオイに似ていることが名の由来のようです。 花の色も赤紫や淡紫色,白色などがあり花びらは薄い紙で作ったようです。 日本に自生する1科,1属,1種の特産品。
撮影地:戸井町
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群落 名前: Sawaの父
[2004/05/28,23:56:03] No.127
フクジュソウ(福寿草)の群落 撮影地:旭川市
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雪の中でも 名前:
Sawaの父 [2004/05/29,00:04:23] No.130
フクジュソウ(福寿草) 残雪の林床に春の訪れを告げる花です
撮影地:岩見沢市
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黄色いくちばし 名前:
Sawaの父 [2004/05/29,23:18:15] No.131
スズメの子育て 森の中に野鳥の繁殖に好適な環境が少なくなっているのか,巣箱を設置すると色々な鳥が利用してくれます。 今はスズメが6羽の雛を育てています。 父親と母親が餌をピストン輸送で,ひと口ずつ運ぶ姿に感動しました。 黄色い口ばしを大きく開けて待っている雛に餌を平等に与えるのは神業です。 我が子に食事を与えずに虐待を繰り返していた事件を思い出し考えさせられました。
撮影地:自宅庭
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花の香りに酔う 名前:
Sawaの父 [2004/06/01,00:39:12] No.135
シバザクラ(芝桜) 別名ハナツメグサ(花詰草)と言われ原産地は北アメリカ東部。 サクラの花を小さくしたような可愛らしいピンクの花が一面をおおい,まさしく「芝のようなサクラの花」
。 春風に乗って大地を漂うシバザクラの香しさ。 「花の香りに酔う」という贅沢な境地を本当に体験できます。
是非1度ご覧ください。
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ピンクのじゅうたん 名前:
Sawaの父 [2004/06/01,00:43:55] No.136
シバザクラ(芝桜) 「ピンクのジュウタン」を敷き詰めたような一面のシバザクラ。 滝上町の滝上公園で,今が見ごろと咲き誇るこのシバザクラは昭和34年に「ミカン箱一杯」の苗を試植したのが始まりで,それから40年余りの間増やし続け,今では10万平方メートルもの大群落となりました。 大面積のためヘリコプターによる上空からの見学も人気です。 来る6月6日(日曜日)にはこの公園のすぐ隣に1300人あまりの人達を迎え北海道植樹祭を開催する予定で,今,最後の準備に追われています。
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わたしも 名前: パイロン
[2004/06/02,00:42:53] No.138
出張の際にプチ観光してきました。
「花より車」のわたしも、この壮大さにしばし見入ってしまいました。
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視線誘導 名前: Sawaの父
[2004/06/03,23:18:08] No.139
国道39号線(石北峠の上川町側)のシバザクラ。
ドライバーの視線誘導的な効果は抜群と思えました。
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花が菊に似ているから 名前:
Sawaの父 [2004/06/05,00:03:00] No.140
キクザキイチゲ(菊咲一華) 別名「キクザキイチリンソウ」ともいい,花が一輪で菊に似ていることが名前の由来らしい。 山ではまだ場所によって雪が残っている頃,日当たりのよいところに可憐な花を咲かせます。撮影地:恵山町 この花は白色のほか青紫や紫もあります。
次回は紫のキクザキイチゲをご紹介致します。
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花色が紫のキクザキイチゲ 名前: Sawaの父 [2004/06/08,21:28:35] No.141
白色のキクザキイチゲに混じって咲いている紫色のキクザキイチゲを発見すると,宝物を発見したような気分になれます。撮影地」:恵山町
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3を基数に形成 名前:
Sawaの父 [2004/06/09,22:49:54] No.144
オオバナノエンレイソウ(大花延齢草) この植物の属名が「3を基数にしたユリ」の意味を表すとおり,葉が3枚,がく片3枚,花弁3枚,花柱も3深列で,全てが3を基本にできています。 十勝管内にある,この花の大群落は有名ですが私は未だ訪れたことがありません。
撮影地:雄武町
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お猿さんの顔に似た花 名前:
Sawaの父 [2004/06/10,21:49:27] No.146
サルメンエビネ(猿面海老根) 花の形が猿の顔面に似ているからつけられた名前ですが,美しい花を咲かせるラン科の山野草の代表格です。 とは,言っても,森に咲くエビネの美しい花は散在しているため,運良く花期に当たるか,葉を見かけた場所へ,花が咲くまで根気よく通うしかないのです。
山野草の美しさは,人手を加えない自然の美しさであり,厳しい自然の中で花を咲かせ,子孫を残す力強さにあふれている点ではないでしょうか。 最近,心ない人によって,多くの山野草が掘り取られています。
森で木を伐ると「盗伐」土石を持ち出すと「盗掘」植物を掘り出すと「盗採」となり犯罪ですが,「とる」なら写真に撮って欲しいものです。
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丸い花がかわいい 名前:
Sawaの父 [2004/06/13,23:03:33] No.150
イチヤクソウ(一薬草) 漢字で一薬草と書くとおり,昔から親しまれている薬草で止血効果や消炎・抗菌効果があるとされています。もし山や林で虫に刺されたり,運悪く転んで怪我をしたりした場合,偶然にもの前に一薬草が生えていたらその人は幸運の持ち主ということになります。
写真は花が紅色のベニバナイチヤクソウ(紅花一薬草)撮影地:東神楽町
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鶴が舞う姿に似ているから 名前: Sawaの父 [2004/06/14,23:00:51] No.152
マイズルソウ(舞鶴草) 葉の形と葉脈の曲がり方が,羽を広げて空を舞う鶴に似ていることが名前の語源になっているこのマイズルソウは,日本全国の山地に広く分布しているそうです。そして不思議なことに北から南に行くにしたがって葉の大きさが小さくなっているそうです。 北海道では10cm近くもある葉が四国や九州では3〜4cmになり,屋久島では1cmにも満たない小さな葉になるそうです。 同じような現象はブナの木の葉でも確認されています。 北国に生育する植物が短い夏の陽光を効率よく受けるための戦略なのでしょうか。
毎日が日曜日になったら,こんな植物の不思議な現象を,自分の目で確かめてみたいものだと考えています。
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一面に咲く黄色い花 名前:
Sawaの父 [2004/06/15,23:46:24] No.153
センダイハギ 萩は秋に咲きますが、このセンダイハギは初夏に咲きます。
海岸の砂地に黄色の群生が目映いばかりに輝き,黄色い蝶形の花が一面に咲いています。 名前の由来は、宮城県仙台に分布することにかけて,歌舞伎の「先代萩」からつけられたと物の本には書いてあるのを読んだことがありますが,私自身は歌舞伎の「先代萩」がどんなものかは知りません。
撮影地:雄武町
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巣立ちはまだぁ? 名前:
Sawaの父 [2004/06/17,00:15:33] No.155
高さ20m以上もあるカラマツ林のてっぺんに形成された,アオサギのコロニーには,4月にかえったヒナが既にに親鳥とほぼ同じ大きさに成長し,羽をばたつかせ,100個近くも形成された集団営巣地から巣立つ日を待っているようです。 4月に転居してからの通勤途中,ずーと見守ってきたアオサギの子育てです。 ヒナたちが無事に巣立って欲しいと願っています。
撮影地:雄武町
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夏の訪れ 名前: Sawaの父
[2004/06/17,22:55:20] No.158
夏の訪れをつげるエゾカンゾウはお花畑の主役です。 ヤマブキ色の花が点々と咲いていました 実は,この花,1日花とも呼ばれ朝開いて夕方閉じてしまう花で,咲き終わったときにそのまま落ちてしまいます。 しかし,6月中旬に咲き始めてから,8月中旬頃までの約2ヶ月の間,次から次へと新しい花が咲くので、一見ではシーズン中ずっと咲きつづけているようにも見え,
1日花と呼ばれる割には花のシーズンは息が長いのです。 この花が海をバックに咲いている姿が見られるところはそうそう見当たらないので撮影してきました。 良く似た花にエゾキスゲはレモン・イエローで夕方から朝まで咲くので日中に咲いている花は間違いなくエゾカンゾウです。
撮影地:興部町
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秘められた恋の花 名前:
Sawaの父 [2004/06/22,23:58:54] No.160
クロユリは「高嶺の花」というイメージがありますが,なんとも神秘的な花色や花姿からでしょうか、様々な言い伝えがあるようです。アイヌの伝承では恋の花「想いを込めたクロユリを好きな人の側に置き、送り主が分からぬままに相手が手に取れば、二人は必ず結ばれる」といいます。またその一方で「人と人との間にトラブルを起こす呪いの花」とも言われます。 クロユリは道のレッドリスト(希少種)に指定されていますが、初夏の太陽に輝く緑の中で、黒紫の花が下を向き控えめ咲く姿は,訪れる人の目を楽しませています。
黒百合の歌
(織井茂子) クロユリは 恋の花 愛する人に 捧げれば 二人はいつか は結びつく あああ・・・・・あああ この花ニシパに あげようか あたしはニシパが 大好きさ
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花穂が2本だから 名前:
Sawaの父 [2004/06/23,22:17:35] No.162
フタリジスカ(二人静)
撮影地:大野町
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名前の由来は「静御前」から 名前: Sawaの父 [2004/06/23,22:19:47] No.163
ヒトリシズカ(一人静) 林の中の日陰で小さな集団をつくり,白い糸状の花をひっそりと,しかも,しとやかに咲かせています。 白く美しい花穂を「静御前」に例えて名付けられたといわれています。 光沢のあるビニールでも作ったような4枚の葉が,花を守るかのように包み込み,時間が経つにつれて葉は花びらのように開き花が現れてきます。 きらびやかな衣装を着けた女性が袖で顔を隠しているように見えます。
同じ仲間で花穂が2〜3本あるものをフタリシズカ(二人静)といい葉の光沢はありません。撮影地:上磯町
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これが藤色 名前:
Sawaの父 [2004/06/24,23:26:16] No.165
満開のフジ,花房の長さが60cm程もありました。撮影地:函館市
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藤のような草のフジ 名前:
Sawaの父 [2004/06/24,23:28:22] No.166
クサフジ(草藤) 林道沿いや渓流沿い,空き地などで青紫色の小さい「藤の花」を見かけることがあります。よく見ると花や葉の形は勿論ツル性のところまで藤に似ているのがクサフジです。 クサフジは別名ウマノアズキ(馬の小豆)と呼ばれ牛馬が好んで食べることから,外国では牧草として利用しているそうです。
フジは「成り下がる」と言って庭に植えることを嫌う人がいる。フジの白花は,昔は大名の庭に植えるものであり,平民の植えるものではないといって好まれなかった。
神社仏閣に白花が多いのはこうした理由からである
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ラン科の山野草 U 名前:
Sawaの父 [2004/06/25,23:41:40] No.168
ハクサンチドリ(白山千鳥) ノビネチドリに比べて草丈が低いが,ラン科独特の美しい紅紫色の花を咲かせます。 高山植物のような名前ですが,「ハイジミィ」さんの言うように低標高地林道脇などでも見られます。
撮影地:南茅部町
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ラン科の山野草 T 名前:
Sawaの父 [2004/06/25,23:44:30] No.169
ノビネチドリ(延根千鳥) 林内に生育する多年草で茎の上部には淡紅紫色の花が多くかたまってつき,とても美しく豪華に見えます。 もし,森林内でこの花のようなラン科の花の栽培が容易なら,山で採れる切り花として,もてはやされるのでしょうが,残念ながらランの仲間は種子も小さく,森林内で人工的に増やすのは難しいようです。 撮影地:戸井町
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夏草の王者の風格 名前:
Sawaの父 [2004/06/26,22:59:23] No.171
夏草の王者の風格 クガイソウ(九階草)別名トラノオ(虎の尾) 夏の日ざしに群れでそびえるクガイソウの青紫色の花穂は「夏草の王者の風格」です 野山の道端に群生し,高さ1m以上にもなる大型の多年草で,葉が輪生し層状になりそれが9段くらいになることから,九階草の名がついたようです
撮影地:月形町
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平 敦盛の母衣 名前:
Sawaの父 [2004/06/28,23:13:31] No.180
クマガイソウもアツモリソウもラン科の花ですが,淡紅色の方がアツモリソウでクマガイソウより,やや花が小ぶりです。
地下茎が横に伸びてその途中に芽を作って増殖するのですが,環境の変化なのか,盗掘されてしまったのか,よほど運が良くなければお目にかかることができなくなってしまいました。
撮影地:美唄市
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熊谷直実の母衣 名前:
Sawaの父 [2004/06/28,23:17:31] No.181
クマガイソウ(熊谷草) この花の袋状の唇弁(しんべん)を一ノ谷の合戦で平敦盛を討った,鎌倉時代の武士,熊谷直実が敵の矢を防ぐために背負った,母衣(ほろ)に似ていることから「クマガイソウ」の名が付いたと言われています。 別名はホロカケソウ(母衣掛け草)。 葉にはひだがあり(プリーツのついたスカートのような),2
枚が対生しています。
なお,クマガイソウに対応させたアツモリソウ(敦盛草)というのがあります。こちらは平敦盛にちなむものです。
撮影地:上磯町
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いずれアヤメかカキツバタ 名前: Sawaの父 [2004/06/29,23:20:47] No.185
「いずれ菖蒲か杜若」。そんなことわざがあるほど、アヤメとキツバタの花は似ていて,どちらも美しいので,この諺はほめ言葉のようです。
撮影地:紋別市
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アヤメ祭りの主役 名前:
Sawaの父 [2004/06/29,23:42:44] No.186
ノハナショウブは北海道各地の湿原あるいは湿性の草原に生育する多年草で。濃紫色の美しい花を咲かせます。 湿った放牧地などにも群生していることがあるが、有毒であるために牛や馬に食べられないことによって繁茂しているようです。 ハナショウブの原種であり、和名の意味は野に咲く花菖蒲ですが,各地で開催されているアヤメ祭りは,この花を主役にしている場合が多いですよ。
撮影地:函館市
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身近にある野生のラン 名前:
Sawaの父 [2004/07/01,23:24:50] No.187
ネジバナ(捩花) ランは暖かい地方の植物のように思われているが,道内にもたくさんのランの仲間が自生しています。 中でもピンクの花がラセン状に咲くネジバナは,日当たりのよい道端や草地,公園の芝生に生えています。花は5mmほどと小さく,高さも10〜30cm程度ですが,一番身近にある野生のランです。
撮影地:美唄市
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びらの間が透けているから 名前: Sawaの父 [2004/07/04,22:56:01] No.189
エゾスカシユリ 花は上向きに咲き,花びらの間から下がすけて見えるところから「透かしユリ」と,名付けられたようです。
アイヌ語で「マサロルンペ」といい「砂丘にあるもの」という意味だそうですが,アイヌ民族はこのユリの
鱗茎をご飯に炊いて食べたり,つぶして魚などと混ぜて食べたそうです。 撮影地:雄武町
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お坊さんが座禅を組む姿 名前:
Sawaの父 [2004/07/05,23:28:23] No.190
ザゼンソウ(座禅草) 湿地に生育し,仏炎苞(ぶつえんほう)と呼ばれる紫褐色で一枚の大型の特殊な葉が花序を包んでいます。その姿が,あたかもお坊さんが座禅を組んでいるように見えることから「座禅草」と呼ばれているようです。
撮影地:愛別町
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深緑に漂う黄色帆船 名前:
Sawaの父 [2004/07/06,23:21:15] No.191
キツリフネ(黄釣船) 木陰の涼しい深緑にふわり,ふわりと浮かぶキツリフネの黄色の花は森の清涼感を一層引き立てています。 写真左側の,紅紫色の花をつけるツリフネソウは,キツリフネの仲間でです。 種子が熟し,果皮にさわると勢いよく弾けるので,私が子供の頃は「おこりんぼ」と称して,つぶして遊んだものです。
撮影地:砂川市
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一生に開花は1度きり 名前:
Sawaの父 [2004/07/07,23:47:55] No.192
オオウバユリ(大姥百合) オオウバユリは,長年かかって鱗茎にたくわえたきた貯蔵物を,花を咲かせるために,ほぼすべての養分を使い果たしてしまいます。 このため花を咲かせた個体は死んでしまいます。 タネから芽生えたオオウバユリは,最初は細長い葉が1枚ですが,翌年以降,心臓形の丸みを持った普通の葉になり,その後,1〜2年毎に1枚ずつ葉を増やしながら養分を蓄え5〜7枚に達するとようやく花を咲かせることができるので,開花までに10年近い年月を要しています。
撮影地:上磯町
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一日だけのはかない花の命 名前: Sawaの父 [2004/07/08,22:17:29] No.193
エゾキスゲ(蝦夷貴菅) 花の命は短く,朝開いた花は,翌朝にはしおれてしまいます。 しかし,何事もなかったように前日と同じく,今日も草原を埋め尽くす花は,実は新しい花々なのです。
撮影地:興部町
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マタタビの作戦 名前:
Sawaの父 [2004/07/10,22:37:11] No.196
マタタビ(木天蓼) 「旅人がこの実を一つ食べると,たちどころにして疲労を回復,又旅(またたび)を続けるができた」ということに由来すると江戸時代から伝えられている。 マタタビは,白い花を下に向けて咲いていますが,花が小さく目立たないので,写真のように葉を白や紅色に変えて,花粉を運んでくれる昆虫を引き寄せるための作戦といわれ,緑の深山に美しいアクセントをつけています。 湯の宿に一夜ねむりし朝めざめ またたびの実の塩漬けを食ふ 斎藤茂吉
撮影地:雄武町
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北海道随一の「巨草」? 名前:
Sawaの父 [2004/07/11,22:03:43] No.197
エゾニュウ(蝦夷ニュウ) 草丈が見上げるほどの大きさ(4m,)茎の太さ10cm近くにもなり,「巨草」と呼びたくなるほど,一種異様な感じのする植物です。 しかし,私の同僚の話では,アクが強いけれど,パセリのようなセリ科独特の香りがして立派な山菜になるそうです(ただし,小さいうちの話ですが)。 また,昔はアイヌの人達が中空の太い茎を乾燥させて,竹筒のように入れ物として利用したそうです。
写真手前はクガイソウの群落。撮影地:雄武町
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錨草?,怒り草?U 名前:
Sawaの父 [2004/07/12,23:29:06] No.198
イカリソウ(白色)
撮影地:上磯町
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錨草?,怒り草?T 名前:
Sawaの父 [2004/07/12,23:30:55] No.199
イカリソウ 船の錨(いかり)を真上から見れば十文字に見え,この花もそれに似ているので錨草と呼ばれています。 もう一説は,恐妻家が名付けたのか十文字型の花を4本の角(つの)に見たてて「怒り草」とも言われています。こんなに可憐で美しい花を「怒り草」ではかわいそうですよね。
撮影地:上磯町
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ヤナギの葉とランの花 名前:
Sawaの父 [2004/07/13,23:31:07] No.201
ヤナギラン(柳蘭) ヤナギランの名前は柳の葉に似た細長い葉と,紅紫色の美しい花を蘭に見たてたことに由来しているようです。 林道脇や山火事跡地のような日当たりの良いところを好み,しばしば群落をつくります。
撮影地:枝幸町
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お祝いなどの時に 名前:
Sawaの父 [2004/07/14,22:48:11] No.202
ミズヒキ(水引)
細長い穂状の花序となって上から見ると赤,下から見ると白い花が咲くことから,進物用の包みを結ぶ紙の糸に見立てて「水引」の名が付いたようで,名前が覚えやすい植物です。
撮影地:函館市
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ラベンダーが見頃のはずですよ! 名前: Sawaの父 [2004/07/15,22:19:53] No.203
ラベンダーのイメージがすっかり定着した富良野地方。最初にラベンダーの栽培を始めたのが、この写真の畑の持ち主,中富良野町のファーム富田さんです。 ラベンダーのほかに、赤やピンクのポピーや白いカスミソウなども咲きます。
この写真は昨年の7月21日に,仙台に住む私の友人をご案内した時に撮影したものです。道路は少し渋滞しますが,一見の価値はあります。入場料・駐車場無料。
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車輪のようについている葉 名前: Sawaの父 [2004/07/20,22:45:06] No.204
クルマユリ(車百合) 林の中や草地に生え,花びらは反り返り下向きに咲く。 茎の中断の葉が車輪のように放射状についていることから車百合と呼ばれるようになったらしい(葉の特徴に気を取られた余り,花がピンボケになってしまいお恥ずかしい限りです)。 エゾスカシユリは海岸付近に生えているので山の中で百合を見たらクルマユリと思ってほぼ間違いありません。
撮影地:興部町
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黒船の時代に北米から渡来 名前: Sawaの父 [2004/07/22,22:24:26] No.205
オオマツヨイグサ(大宵待草) 北アメリカ原産の帰化植物ですが宵待草(よいまちぐさ)、月見草(つきみそう)と呼ばれ親しまれています。 強い日差しがようやく弱くなる夕方のやや涼しい風がふくころ花を咲かせ,翌日にはしぼむ一日花で、「待宵草」の名もこれに由来しているようです。 我が家の庭にも,どこから侵入してきたのか,気がつけば一本のオオマツヨイグサが生育していました。 先日の夕方,妻と二人で花を開く瞬間を目にしました。私たちが見ている前で,三輪の花が開きましたが,まるで映像をスローモーションで再生しているようでした。
写真はその時のものです。撮影地:岩見沢市
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木陰の深緑に映える純白の一輪花 名前: Sawaの父 [2004/07/25,00:30:12] No.206
ヤマシャクヤク(山芍薬) ヤマシャクヤクは山に咲くシャクヤクの意味で,森の木陰にひっそりとたたずむように咲いています。したがって,一般的に容易に目にすることができず,山で各種の調査や造林,造材などの仕事に従事人達でさえ,まれにしか見られない貴重な花です。 美しい女性を花にたとえて「立てばシャクヤク,座ればボタン,歩く姿はユリの花」といわれるほどヤマシャクヤクの純白の花は気品のある美しい花です。
撮影地:函館市
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高山植物の女王 名前:
Sawaの父 [2004/07/27,22:55:35] No.207
コマクサ(駒草) 花の形が馬の顔に似ているから,駒草という名前が付けられたのだそうです。 高山植物の女王とされ,高山帯で礫地のある山に自生しているのですが、山草として好まれ栽培されることも多い植物です。 大雪山連峰では高山蝶のウスバキチョウの食草として有名です。
撮影地:旭岳(大雪山連峰)
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小さく可憐な花 名前:
Sawaの父 [2004/07/28,23:09:41] No.208
ゲンノショウコ(現の証拠) 葉を乾かして煎じると下痢止めに効能があるという薬効から、飲むとすぐのに効果が現れるので「現の証拠」と名付けられたそうです。 「土用の丑の日」前後に白や淡紅色の直径5〜10
mm程の小さな花を咲かせます。 薬草として利用するなら,他の類似植物と見誤らないために花の咲いている時に採取するのがポイントです。
撮影地:岩見沢市
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道外からの侵入者 名前:
Sawaの父 [2004/07/29,22:33:41] No.209
ソバナ(
阻菜) 美しい青紫色を帯びた鐘形の花を,曲がった茎に下向きにつけて咲きとても清楚な感じです。
山の険しい山道をそば道を阻道(そばみち)といい,阻道に自生するから(阻菜)というそうですが,本当かどうかは,わかりません。 本来,北海道には自生しない植物ですが,道路法面の緑化用種子に混じってきたものと考えられます。
撮影地:雄武町
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繁殖力が強く、大変な害草 名前: Sawaの父 [2004/07/30,22:49:17] No.210
アメリカオニアザミ(アメリカ鬼薊) まさにオニの名に相応しい鋭いトゲを持ち、突いてみると指に刺さるくらい。トゲというより、針といった方が良いような気がします。花の色は姿には似つかわしくないご覧のピンク色です。 日本では1957年に北海道の牧場で発見されたそうです。 根が広く張り,繁殖力が強いので駆除が大変のようです。
撮影地:興部町
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えっ!! もう秋。 名前:
Sawaの父 [2004/08/01,21:25:39] No.211
「秋の七草」ススキを発見してしまいました。
撮影地:雄武町
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ストロベリーキャンドル 名前:
Sawaの父 [2004/08/03,21:47:31] No.212
アカツメクサ(赤詰草) 別名,レットクローバーなどと呼ばれる,ヨーロッパ原産の牧草です。
放牧中の乳牛が美味しそうに草を食べている傍らに,イチゴを連想させるような花が咲いていました。撮影地:雄武町
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白い髪飾 名前: Sawaの父
[2004/08/09,22:20:57] No.213
ヘラオオバコ(箆大葉子)
ヨーロッパ原産の帰化植物で,葉の形がへらの形に似ているのでこの名前がついたそうです。。 愛嬌のある面白い花姿が印象的で,白い髪飾りのように見えるのは外に飛び出した雄しべです。この雄しべが下から順に咲きあがっていく様子はユニークです。 花茎が長いので風があると揺れが大きく,写真に撮るのが難しい植物です。
撮影地:雄武町
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花の姿は釣鐘そっくり 名前:
Sawaの父 [2004/08/10,22:19:26] No.214
ツリガネニンジン(釣鐘人参)
釣鐘のような可愛い形の花を輪状に多数咲かせます。 白く太い根が朝鮮人参に似ていることからこの名がついたそうです。 山野に広く生える多年草で,私が毎日通勤する道路沿いには「誰かが植えたのでは?」と,思えるほどたくさん自生しています。
春の若芽は山菜好きの人に親しまれているそうですが,私は、まだ食べたことがありません。撮影地:雄武町
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自然のドライフラワー 名前:
Sawaの父 [2004/08/11,22:02:04] No.215
ヤマハハコ(山母子草)
ハハコグサに似ていて、山地に生えることからついた名前らしいのですが,、黄色い花のハハコグサとは異なり,総包片と呼ばれる葉が変化したものが白い花弁のように見える花です。 道路の法面などに積極的に進出し,水分が少なく自然のドライフラワーのようです。
撮影地:千歳市
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濡れ衣を着せられて 名前:
Sawaの父 [2004/08/12,23:40:27] No.216
セイタカアワダチソウ(背高泡立草) 明治時代に観賞用に持ち込まれたものが野生化したそうです。 繁殖力が強く,鉄道草沿線や炭坑の閉山後にどんどん侵入したことから「鉄道草,閉山草」などとも呼ばれるほどでした。 根から,他の植物の生育を抑える科学物質が分泌しながら,勢力を広げるそうですが, 自家中毒によって、自身の生育も抑えられ、最後には自滅してしまうそうですから不思議です。 かって花粉症の原因になっているとして毛嫌いされたのですが,実際の花粉は重くて、風では飛ばないことがわかり,長い間,濡れ衣を着せられていた気の毒な植物です。
撮影地:滝川市
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鋸刃のようなギザギザの葉 名前: Sawaの父 [2004/08/15,23:51:21] No.217
ノコギリソウ(鋸草) ギザギザの葉がノコギリに似ているところから鋸草と呼ばれているようです。 庭に植えられることも多いが、もともとは高原などに生える野草で,白またはピンク色の花が咲きます(別名:羽衣草)。
撮影地:雄武町
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どうして,ここにあるの? 名前: Sawaの父 [2004/08/16,23:37:00] No.219
エゾナミキ(蝦夷波来)
波が打ち寄せるような海岸に生えることから名付けられたというナミキソウ(波来草)の,変種ですが,海岸に咲く花が,その変種とはいえ,どうしてこんな山の奥に咲くのだろう,と,不思議でした。
撮影地:雄武町
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花?,実? 名前:
Sawaの父 [2004/08/26,00:07:54] No.229
ナガボノシロワレモコウ(長穂白吾木香) ナガボノシロワレモコウの花は、花だか実だかわからない小さな花が寄り添ってできています。
赤いテントウムシがお似合いの花です クローズアップにすると、花が先の方から咲く様子がよく分かりまする 花穂が紅紫色をしていれば「ナガボノアカワレモコウ」です。
撮影地:雄武町
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墓前に供えるため栽培 ? 名前: Sawaの父 [2004/08/26,22:23:09] No.231
エゾミソハギ(蝦夷禊萩)
エゾミソハギは、お盆の頃に咲くので墓前に供える花として栽培されることもあるそうです。
禊萩の禊(みそぎ)という名は祭事に用いられたことによるらしい。溝萩と書く場合は,もともと水辺の植物で,昔は水田の溝などでも見られことにあるようです。
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風に身を任せて 名前:
Sawaの父 [2004/08/27,22:35:17] No.232
マツヨイセンノウ
(待宵仙翁) マツヨイセンノウは背丈50センチほどで、風が吹くと身を任せるように揺れます。 夕方、太陽が姿を隠してから花が開きますので,ひっそり咲いているように見えます。 別名をヒロハノマンテマといい,ヨーロッパ原産の帰化植物。
撮影地:興部町
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ニンジンの先祖 名前:
Sawaの父 [2004/08/28,17:15:34] No.233
ノラニンジン(野良人参) 日のあたる所に白い花を咲かせています。
ニンジンの原種といわれていますが,根は残念ながら細くて食用にむいていません。
撮影地:岩見沢市
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秋の気配を感じながら撮影 名前: Sawaの父 [2004/08/30,23:23:22] No.234
エゾリンドウ (蝦夷竜胆)
日曜日の昼下がりカメラ片手に,ぶらーっと出かけた近くの草むらに青紫色の花を筒状に咲かせるエゾリンドウを発見。長い間,離れていた恋人に再会したような気分になれました。 名前のように北海道がゆかりの植物ですが、ものの本によると本州中部までの高地でも見ることができるそうです。 エゾリンドウは、写真のように花がつぼんでいることが多いのですが、晴天の時には花が開きます。
撮影地:雄武町
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阿波踊りの編笠を連想 名前:
Sawaの父 [2004/08/31,23:07:34] No.235
ツユクサ(露草) 路傍や空き地など至る所で目にするツユクサは,早朝,日の出を待っていたかのように開花します。 朝露に濡れて咲くから露草というのかも知れません。 花を包む半円形の二つ折れになった苞の形から,別名をボウシバナと呼ばれています。佐渡おけさや阿波踊りに,女性の踊り子さんが,かぶっている編笠を連想して下さい。
撮影地:雄武町
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日本語は,むずかしい 名前:
Sawaの父 [2004/09/01,22:12:49] No.237
クサレダマ(草連玉) クサレダマは名前の響きから、「腐れ玉」かと思ってしまうのですが「草連玉」のことです。 江戸時代に渡来した、地中海原産のマメ科の低木「レダマ(連玉)」に花の色が似ている草であることから草連玉(クサ,レダマ)となったようです。 別名のイオウソウ(硫黄草)は花の色から来たものでしょう。 それにしても日本語はむずかしいですね 「オオバカズラ」「カネオクレタノム」のように,日本語は区切り方で全く意味が違ってしまう事例が多くあります。 クサレダマも多くの人は「腐れ玉」と読んでしまいます。
撮影地:雄武町
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深山の秋に輝く黄色の花 名前: Sawaの父 [2004/09/05,23:38:28] No.238
コガネギク(黄金菊) 今頃,野山を歩くとまず目に飛び込むのがコガネギクの黄色い花です。 名前の由来も,花の色が黄金に輝いている見えることにあるらしい。 人里の空き地では,まず見ることが出来ない,根っからの「山野草」です。 別名はミヤマアキノキリンソウです。 由来は「深山に咲く秋の黄輪」なのでしょうか
撮影地:雄武町
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白いブラシのよう 名前:
Sawaの父 [2004/09/06,23:25:30] No.239
サラシナショウマ (
晒菜升麻) 林道脇の林の中で、陽の光を受けて白く細長い花序が輝いて見えました。 私の背丈ほどもあるサラシナショウマです。
晒菜升麻(さらしなしょうま)の和名は、山菜として若菜を茹でて水で晒して食べることからきているそうです。
落葉樹林の中や草原に生えますが,花穂が太くて白いので,夕暮れの草原でもよく目立ちます。
撮影地:雄武町
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ちょっと怖い漢字名 名前:
Sawaの父 [2004/09/14,23:12:45] No.244
ちょっと怖い漢字名
ハンゴンソウ(反魂草) 秋の山で必ずといっていいほどよく見かける大型の植物です。 「反魂(はんごん)」とは死者の魂を呼び返すことをいい,この植物の葉が魂を手招きする掌にみたてて,この名がついたそうです。 ですから別名を幽霊草ともいいます。 また,一説では「強い香りで死者を蘇らせる」とのいわれが名前の由来にめなっていて,ハンゴンソウがこれだけ群落するのは、香りが強く鹿が食べないためと言う人もいます。
撮影地:遠軽町
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“プチひまわり” 名前:
Sawaの父 [2004/09/15,22:26:30] No.245
“プチひまわり” オオハンゴンソウ(大反魂草) 北アメリカ原産の帰化植物で、明治時代中期ごろに園芸植物として渡来しました。 同じキク科の「ハンゴンソウ」と葉の形が似ていて、ハンゴンソウよりも花が大きいことから「オオハンゴンソウ」と名付けられたそうです。 花は、同じキク科の「ひまわり」に似ています。ただ、ひまわりほどの迫力はないので、“プチひまわり”という表現の方が似合っています。
撮影地:雄武町
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痛み取りの薬 名前:
Sawaの父 [2004/09/16,23:52:36] No.246
オオイタドリ (大虎杖)
オオイタドリは山地の草地や林縁にでよく見かける大型の植物で、育ちが良ければ2mを軽々と越える大きな背丈になり、大群落をつくります。
イタドリの葉を揉んで貼り付けると打ち身などの「痛みが取れる」といわれていることからこの名がついたようです。 また、漢字の「虎杖」は若い茎の模様が斑紋に似ていて杖のようだとして付けれれたようです。 地元の漁師の皆さんはこの花が咲き出せば「マスが獲れる」とその指標にしています。
撮影地:雄武町
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キツネに化かされたような 名前: Sawaの父 [2004/09/21,22:26:44] No.247
エゾノキツネアザミ(蝦夷の狐薊) アザミといえば刺のある葉を思い浮かべますが,このキツネアザミには刺はありません。 誰が見てもアザミの仲間と思うほどアザミに似ているのに,本当はキクの仲間なのでキツネに化かされたようなことから命名されたようです。 道端や荒れ地に生える多年草です。
撮影地:雄武町
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