追分けソーランライン海岸の奇岩の思いで
 函館から小樽までの,かってニシン業で栄えた日本海岸の通称「追分けソーランライン」には奇岩が多く見られることで知られています。
特に,檜山支庁の西海岸と奥尻島に位置する檜山道立自然公園は日本海の強風と波浪によって形成された不思議な形の岩塊が多く見られます。
 海岸沿いに点々と立ち並ぶ奇岩は、その名を聞くといずれもなるほどと思わせるものばかりです。


なべつる岩(1984.7.28  sawa 10歳,母32歳)
 奥尻島に近づくとフェリーから見えてくるアーチ状の奇岩,それが「なべつる岩」です。
海波の侵食に耐えて残った岩石の中央に円い穴が開き「鍋のつる」のような形になったのだそうです。
ホヤ岩(奥尻島 sawa 10歳,父39歳 母32歳)
「海のパイナップル」といわれているホヤに似ていることから名付けられたようです
鴨石海岸(奥尻島)
奥尻航路の乗船券
奥尻島遊覧飛行の記念スタンプ
宮津弁天岬(奥尻島)
後方の建物は宮津弁天宮
窓岩(せたな町 1983.10.9 Sawa9歳 母31歳)
この窓を通して見る落日や夕焼けは絶景なのだそうですが,残念ながらまだ見たことがありません。
茂津多岬(岩内町 )
 茂津多岬はせたな町と島牧村の間にはだかり交通の難所だったそうですが1976年(S51)に16年間の工事期間を要して茂津多トンネル(全長1974メートル)が完成しました。
写真はトンネルの入り口付近です。
傘岩(岩内町)
その昔、海岸を通る人々が雨宿りしたことから、この名前がついたと伝えられています。
荒波立つ海岸線( 1987.11.22 Sawa13歳 母35歳)
 秋から冬にかけて吹く強い季節風を地元の人は「たば風」と言い,白く見える荒波のことはウサギが跳んでいると表現します。
この荒波が長い時間をかけて奇岩を作り上げてきたのです。
親子熊岩 (1987.11.22 Sawa13歳と祖母)
 せたな町(旧大成町)にあるこの岩には,悲しい物語があります。
山奥の餓えた親子熊が海岸にやってきて子熊に蟹を食べさせたのですが、岩を滑り落ちてしまい、助けようとした親熊ともに海中へ滑り落ちていったというのです。

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