車の競技です・・・・・知ってるって?
ダートトライアルとは、読んで字の如く「ダート(砂利道)の上で行われるタイムトライアル競技」と
いうことです。これと似たものに、ジムカーナと呼ばれる競技がありますが、これは、
舗装の上で行われる。タイムトライアル競技です。
世界の自動車競技は、FIAという機関が統括していますが、日本ではJAFがその機能を
代行しています。 競技会も、競技に出る人間も車も、JAFがコントロールしている
ことに(?)なっています。そのため、競技会に出場するためには、ライセンスが必要と
なります。国内競技においては、ダートトライアル、ジムカーナ、ラリーについては、
B級ライセンスが必要となります(レースについてはA級ライセンスが必要)。
あとは、車があれば基本的にはOKです。が、モータースポーツに危険は付き物。
「万が一」のための安全装備が最低限必要になります。車側では、ロールバーやシートベルト、
人間側では、ヘルメット、レーシングスーツ、グローブ、といったものが必要となります。
どういう車が走ってるの?
大きい車から小さい車まで走ってます。が、当然、これらを同じ土俵で勝負させるわけには
いきません。そこで、排気量や車両の改造度合いで、「クラス分け」を行います。
まず、大きく分けて、一番一般的なクラスのナンバー付き(公道を走れる)車両のAクラス、
続いて、市販車をベースに決められた範囲内で改造が認められているナンバーなしの改造車両の
Cクラス、そして車の形をしていれば、ほぼ、何をやってもOKという改造無制限のDクラスに
分けられます。AクラスとCクラスは、排気量で細分化されます。Aクラスを例に取ると・・・
A1クラス 〜1000ccまで (ダイハツストーリアX4、スズキアルトワークスなど)
A2クラス 〜1600ccまで (ホンダシビックTYPE-R 三菱ミラージュなど)
A3クラス 〜2500ccまで (旧型三菱ミラージュターボ、ホンダインテグラTYPE−Rなど)
A4クラス 〜2501cc以上 (三菱ランサーEVO、スバルインプレッサWRXなど)
<左>A1クラス ストーリア(713*1.4=998cc) <右>A3クラス ミラージュターボ(1600*1.4=2240cc)
<左>A4クラス ランサーEVO6(2000*1.4=2800cc) <右>C1クラス ミラ
Dクラス キャロッセインプレッサ
(Copyright by AGMSC)
ここで、ポイントになるのが、エンジンのターボ有無です。同じ排気量で、ターボの有る無い
では、当然ターボ有りの方がパワーがあります。そのため、ターボ車への「ハンデ」として
ターボ車は排気量を1.4倍と見なす、という決まりがあります。仮に、トヨタスターレットターボ
などは、1300ccターボとなるため、クラス分け上の排気量は、1820ccとなり、A3クラスに
区分されるわけです。
大会の流れは?
まず、エントリーが大会の1週前ぐらいまでなので、エントリー用紙とエントリー料(¥1万強/1戦)を
送付します。つづいて、大会当日朝、会場へ行き受付後、車両の準備(車載しているものをおろす、
ゼッケンを張る、タイヤ交換するなど)を済ませ、車検(安全装備の確認など)を済ませると
「慣熟歩行」というものを行います。これは、当日走るコースを実際に歩いてみて、コース状態の
確認(コースレイアウト、路面状況など)を行います。ちなみに、コースレイアウトについては、
固定コースでない限りは、当日に発表されます。その後、ドライバーズミーティングと呼ばれる
参加者とオフィシャルの大会内容、諸注意の確認があり、その後、出走となります。出走は、
2ヒート行われ、どちらか良い方のタイムが成績となります。また、1ヒートと2ヒートの間で、再び
慣熟歩行が行われ、路面の変化状況等の確認を行います。2ヒート目の出走が完了した段階で
暫定順位が決まり、入賞車は再車検を受け、レギュレーション違反等が行われていなかったか、
が確認され、その後30分間、車両保管(車両に手をつけてはいけない状態)となり、その間に
抗議等がなければ、暫定結果が正式結果となります。全クラス正式結果確定後、表彰式で
ダートトライアルの1日は終わります。